前回に引き続き、「売上」についてです。
どこで売るか、どのように売るかです。
前回は、①各地の古物市場で売る。をご説明しました。
今回は、②自店舗で売る。をご説明します。
小売の通常の販売形態ですのでイメージしやすいかと思います。
ただし、ここで一度しっかり言語化することでよりはっきりとしたイメージを持っていただければと思います。
店舗販売、つまり「直売」の特長を「市場」と比較して説明してみます。
直売の特長
1.直売は在庫と販売の機能を満たしており、市場の1日単位でしか売買できない在庫意識と違いがある。
つまり、市場では1日で売り切りたいと思うのに対し、店舗では気長に売れるのを待てる安心感がある。
在庫のメリットとデメリットはありますが、商品セレクトによって店舗のイメージ作りや顧客層を選定できる独自性が生まれます。
2.販売価格の設定ができる。
市場では基本的にセリのような形で売買され、言い値の高い人が買い取れる仕組みです。
これにくらべ直売は価格設定が自分でできますので、売れると思えば高く、売れにくいと思えば低く臨機応変にも対応できます。
3.顧客に店舗全体を見てもらえる
みなさんはお店に入ったら、一通りの品ぞろえを見ますよね?
どんなものがあるお店なのか?
いくらくらいで販売しているか?
なんとなくの特長を把握した上で、購入するかと思われます。
この「なんとなく」がお店のイメージです。小難しく言えばブランドともいうのでしょうか。
このブランドという目に見えないイメージが実は販売力に大きく影響します。
たとえば、
東京の青山でオシャレな内装、ディスプレイのど真ん中に置いてる置物と
横浜の鶴見のオシャレとは言えないお店の端っこに置いてある置物。
どちらも同じ置き物でも、売れる確率や売値が大きく変わることは誰もが想像できます。
この「イメージ」を含めた販売ができるのが直売の魅力であり、経営者の腕の見せ所とも言えます。
直売には上記のような特長があります。
逆にデメリットを上げると
・在庫を抱えるための固定費のコスト
・商品の入替やディスプレイの変更によるメンテナンスコスト
・仕入と販売が同じ地域で行われるためネガティブなイメージを持たれかねない。
といったところですが、ひっくり返せばメリットにもなります。
・在庫と販売の両機能を活かした販売
・商品セレクトによるイメージ作り
・地域のコミュニティのひとつとして機能できる地場性
良くも悪くも自分の手腕にかかっている点が「直売」です。
次回は③露天、フリマで売る。をご説明します。
道具屋C,1のHP
http://www.geocities.jp/nohi1212/
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