2013年6月10日月曜日

本の紹介「非電化思考」のすすめ

電気は必要か?

震災以降、発電方法が問われ、そもそも電気は本当に必要なのか?と

より一層の疑問を抱える人も増えてきています。

現在の生活を見直すことは、次の世代へのプレゼント足り得ます。

経済成長がどうこうというよりも、
私たちはまず自分なりの生活基準を設けて行かなければなりません。

それは本当に必要か?不必要か?

きょうご紹介するのは、非電化を謳う発明家の著書。

「非電化思考のすすめ」 藤村靖之

まずは目次から気になるワード抜粋

・電気は豊かさを作り、豊かさを奪ってきた。
・電力使用量を半分にして、幸せ度を倍にする。
・本当の幸せを追求すると何が起こるか?
・便利を捨てると、何かが得られる。
・支出は4分の1に、収入は3分の1に、働く時間は2分の1に
・「愉しい」の本当の意味

電力は幸せに直結していないのかな?
では本当の幸せはどこにあるの?
そんな疑問でページをめくる手も早くなります。

”電気は豊かさでなく、「快適・便利・スピード」をあげるために存在する”

「快適・便利・スピード」は幸せではない。生活レベルをあげてくれはしたが、生活満足度があがっていないことにみんな薄々気づいてしまったと。それは幸せを意味しいないのだと。
電気の効用を真摯に見つめた発明家ならではの明快な解答が見受けられます。

電気は、手足を使いみんなで力を合わせ生産する喜び、家族間の楽しい時間などを過剰な「快適・便利・スピード」によって奪いもした。

奪われたそこにこそ幸せがるとするなら、電力使用量は半分に、幸せを倍にできると。

例えば、日本家庭によくある真っ白な明かりで煌々と食卓を照らす照明。
あれってなんだか落ち着かない気がしませんか?
コンビニのような明るさがどこにいっても点いてる。
そのインフラ整備の充実には関心しますが、家庭に必要でしょうか?

照明は少し暗い方が落ち着きます。
例えば間接照明のように空間をほのかに照らすことで、感覚的にもより空間に奥行を与えることもできます。
このように古く日本の美意識である、「陰翳礼讃」といった光と影の感覚が日本人には備わっています。

それなら、照明の明るさを半分にしたほうが、幸せが増えませんか?

こんなシンプルな投げかけが「非電化思考」と著者が付けた思考から次々と出てきます。

”エネルギーやお金がなくても得られる幸せ”を求めていこう。

それが「非電化思考」です。

思えば、現代人の働き方も電力と似た点があり「快適・便利・スピード」が良しとされます。
そこには競争が事前に含まれています。愉しければ問題ありません。

でも通勤列車に乗っている人の多くは浮かない顔に見えます。

では、違う働き方を「非電化思考」で捉えてみましょう。

・支出は4分の1に、収入は3分の1に、働く時間は2分の1に

収入が40万なら、13万に、支出は10万に、働く時間が2分の1になりました。週休4日も考えられます。

支出がそんなに減らせるか、減らせないから収入を求めて働いてるんじゃないか。

そうお考えの方もいると思います。続きがあります。働く時間が半分になったその時間で「快適・便利・スピード」を使わず、自分の手間暇をかけることで支出を減らすのです。

冒頭で記した、電気を使わない幸せを得ながら、その支出で貯金ができます。

豊かさはこんな方法でも得ることができます。

これはほんの一例です。詳しくは本著をご覧ください。

快適・便利・スピードではなく、競争でもなく、

ゆっくりと手間暇をかけ、他者と共有していく。

そうやって人間関係や自然を愛でることで幸せを感じる。

そんな「非電化思考」

あくまでも幸せの一例。人それぞれの幸せがあります。

しかし、ここに考えさせられることも少なくはありません。






道具屋C,1のHP
http://www.geocities.jp/nohi1212/

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