2013年6月28日金曜日

リサイクル学:紹介「日本をソーシャルデザインする」

「ほしい未来は、自分たちでつくる」


日本や世界で未来を作っている人々や活動を紹介するgreens.jp

本著にはそんな活動の一端を

・身近なところに種がある

・住みたい街をつくる

・ムーブメントのハブになる

・日本から世界に羽ばたく

のような項目に分けて紹介してくれる。

そのどれもが未来を見据えた「いま」を生きている人々の話ばかりで心が終始躍ってしまいます。

子供の頃は、冒険譚に目を輝かせ、SFに胸を高鳴らせていたように

大人になったいまは、

現実から未来へと冒険するひとに目を輝かせ、

未来を現実にしようとする人々に胸が高鳴るようです。

物語の世界には入っていけなくなっても

世界を物語にすることはできる。

むしろ大人になったいまのほうが

未来や世界や物語をつくる手段をたくさん持っている。

そんな手段やアイデアが豊かな事例に詰まっています。

そして本著は事例にとどまらず、

誰しもが抱いた疑問が社会を変えるヒントになりうることを

ツールキットと称して、アイデアの出し方、を提案してくれます。

そのひとつが「マイプロシート」



「マイプロシート」とは自分発信のプロジェクト、マイプロジェクトを発見するためのシート。

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<ME編>
Q時間がたつのも忘れ、熱中していたことは?
Q他の人とはちょっと違う得意技は?
Q「自分らしい自分」、「好きな自分」でいられるのは、何をしているとき?

<ISSUE編>
Qあなたがいま”もやもや”していることは?
Qあなたが住んでいる街について”残念”だなぁと思うことは?
Q半年後120%幸せになってほしい、と思う具体的な人は?

<ME編>はあなたをみつめるための質問
<ISSUE編>は社会的な課題に関する問いかけ

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本著の事例は、このふたつが掛け算されてできた「マイプロジェクト」ばかりです。

社会を変えるアイデアや活動は自分と社会との掛け合わせから始まります。

アイデアに感心し、活動に心躍るだけでなく、

読書の合間や読後にこんな問いかけを自分にしてみることで

少し先の未来が作られていくかもしれません。

そんな大人向けの、いや、社会や世界と向き合おうとするすべての人にとって本著は

冒険譚やSFの記憶を思い出させるばかりでなく、

冒険譚やSFのその先の未来の作り方を教えてくれます。


「ほしい未来は、自分たちでつくる」








道具屋C,1のHP
http://www.geocities.jp/nohi1212/

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