ソローは森で暮らしていました。
隣人がいない。木々のたたずみと鳥がさえずる森で一人で暮らしていました。
”僕が森に行ったのは、思慮深く生き、
人生でもっとも大事なことだけに向き合い、
人生が僕に教えようとするものを僕が学び取れるかどうか、
また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうかを、
確かめるためだった。”
人のいない360度の言葉のない場所で生きる。
言葉にならない景色。
言葉にならない畏敬。
言葉にならない安心。
言葉にならない風。
言葉という便利な道具が用いられるその先にはいつも
言葉にならない世界がある。
”自然は僕らの強さと、そして、弱さともなじんでくれる。”
”太陽も夜明けのひとつの星に過ぎない。”
”何も変わりはしない変わるのは僕らだ”
世界のあらゆることは目の前に転がっている。
石ころは転がり、人はそれをロックンロールに変えるように。
プルトニウムは転がり、人はそれをエネルギーに変えるように。
世界が変わるのではない。変わるのはいつも僕らのほうだ。
世界はただじっと無関心に僕らのそばにいてくれる。
”僕らが生きているのは、暇つぶしのためではない。
この世界が爆発するのを見るために、
僕はわざわざ先の曲がり角まで走るつもりはない。”
”たった一回の穏やかな雨で、草は緑の色合いを濃くする。
同じようによりよい思想が流れ込むことで、
僕らの視界はひらけてくるのだ。”
自然に囲まれた世界からソローは人生を学びとろうとした。
言葉にならない世界をソローは言葉にしていった。
いますぐに森にいけない自分はソローの言葉を借りて、
世界から人生から何かを学ぼうとこの瞬間も変わっていくでしょう。
道具屋C,1のHP
http://www.geocities.jp/nohi1212/
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