今回は
温故知新、歴史から学ぶ、そんな大そうな話じゃないですが、
昔のモノやコトを見直すことで、新しい発見があるかもしれません。
今回は昭和の小商いについてひとつ。
・時は昭和30年代~平成の初め。
・場所は、縁日の露店、小学校のそば、繁華街の道端。
・昭和の50年代からカラーひよこが巷で登場しました。
実際の体色ではなくカラースプレーで着色されている。数種類のカラーがあり。
・養鶏場で孵化させたひよこの内、産卵しない雄のひよこを愛玩用として露天商が流用されました。
そのお値段。、は20円、雌は30円
メスが高く売られていましたが、実は99%以上が雄でした。
・ひよこの体温は39度程度なので保温が難しく、えさも野菜が多いと下痢になり多くは2~3日で死んでしまいます。
大きくなっても生態的にペットには向かないのが実情です。
さらに大半が雄鳥ですから鳴き声がうるさいですし、発情期には気性が荒くなって人を後ろからつつくこともあります。これが結構痛いのですから大変です。
そんな雄が一般人のもとで飼育されるとなると、天寿を全うすることは殆んどありません。
結局、絞めて食用にするか、またはそれが出来る人に差し上げる、最後は捨てる位しか選択はありませんでした。
・昭和後期からは、うずら売りもありました。
シマドリと言う沖縄の鳥のヒナ、やんばるくいなのヒナだとか。
沖縄から空輸した「アオ」との説明でした。
ひよこと同じく雄雌がありメスが高価です。
おじさんは「何でも食べる」「水を与えると死ぬ」とか言って売っていました。
大半は2~3日で死んでしまったようです。
・カラーひよこは最近見かけませんが、中国、フィリピンでは現存しているようです。
いまからですと少し考えにくいものを商品として扱っていたのですから、昭和という時代の力強さすら感じますよね。
現在にこのような商売を考えるとなんでしょうか?
動物、愛玩、寿命の短さ
倫理観もありますので、難しいですが、こぞって売れていた事実からニーズを汲むと
愛らしさと安価さでしょうか?
ペットビジネスというのは高額で扱われているものを
安価で入手できる、ここに尽きるでしょう。
需要と供給がマッチした結果ですが、
やはり倫理観が時代と合わないので、この商売自体の命も短いのはやむ負えないでしょう。
ではまた次回。
道具屋C,1のHP
http://www.geocities.jp/nohi1212/
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